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結核:結核スクリーニング(診断)

  • 結核の概要
  • 結核の感染と発症機序
  • 結核とTNFαの関連
  • 抗TNFα製剤合併結核の特徴
  • 肺結核の症候
  • 肺外結核の症候
  • 結核スクリーニング(診断)
  • 抗結核薬の予防投与
  • 結核の治療
  • 結核に関する抗TNFα製剤の投与上の注意
  • 結核発生届けの義務
  • 結核の症例概要

治療前のスクリーニングにより既感染の有無を確認し,抗TNFα製剤療法が適切か判断することが重要とされています.
十分な問診,ツベルクリン反応検査やクォンティフェロン検査,T-スポット検査,胸部X線検査あるいはCT検査を行います.

問診

下記を参考に問診を行ってください.

結核に関する問診例

  • □ 家族に結核を患った方はいらっしゃいませんか?
  • □ 結核を患ったことのある方と接触したことはありませんか?
  • □ 以前に行ったツベルクリン反応検査の結果はどうでしたか?
  • □ BCGを接種したことがありますか?
  • □ 10〜20歳で肺炎が長引いた,もしくは咳,痰が治らなかったことはありませんか?
  • □ 過去に熱が続き,薬ですぐには治らなかったことはありませんか?
  • □ 肺浸潤と診断されたことはありませんか?
  • □ 療養所に長期間入所し,化学療法を受けたことはありませんか?

ツベルクリン反応

ツベルクリン反応では,結核菌感染か,類似の非結核性抗酸菌感染か,BCG接種の影響であるかの判断はできませんが,発赤や硬結があらわれるのは結核菌の感染やBCGを接種した場合と考えられます.結核菌やBCGに感作されたTリンパ球とツベルクリンとの特異的結合によって,発赤や硬結を起こす体内物質が生成されるためです.
本邦では発赤の長径が10mm未満を陰性,10mm以上を陽性と判定しています.陰性は結核に対して免疫を持っておらず,陽性は結核菌感染あるいはBCG接種により結核に対する免疫が成立しているということになります.ヒト型結核菌と類似の非結核性抗酸菌に感染した場合にも陽性を示すことがあります.細胞性免疫が低下した状態ではツベルクリン反応が陰性になることがあります.高齢者においては,ツベルクリン反応の感受性が十分ではない可能性がありますので,画像診断を重視する必要があります

*日本結核病学会予防委員会, 日本リウマチ学会(共同声明). 結核. 2004; 79: 747-748.

インターフェロン-γ遊離試験(Interferon-Gamma Release Assays:IGRA)

結核菌に存在しBCGには存在しない特異抗原によって血液中のリンパ球を刺激し,インターフェロン-γを放出させ,これを判定することによって結核感染の有無を診断する血液検査です.このためBCG接種の影響を受けない検査としてその有用性が報告され,感染症法では潜在性結核感染症(従来の化学予防の適応例)の診断法として使用が勧められています.日本においては,クォンティフェロン検査,T-スポット検査が用いられています.

画像診断

胸部X線検査は肺結核の診断に際し感度の高い検査法ではあり,現在でも主たる検査として使われています.しかし,肺結核は胸部X線像において多彩な像を示し,非典型例では診断は非常に難しいとされています.画像所見の把握は極めて重要でありますので,疑わしい場合は,呼吸器専門医あるいは放射線専門医に相談することが薦められます.また,CT検査は,広範な病変がみられる場合,複雑な気道病変や縦隔病変を伴う場合などに非常に有用とされています.特に高分解能CT(HRCT)は,空洞の有無や活動性の評価,感染ルートの検索に有用です.最近ではCT撮影を比較的容易に行うことができますので,できるだけCT検査をされることが望まれます.

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