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結核:結核発生届けの義務

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  • 結核に関する抗TNFα製剤の投与上の注意
  • 結核発生届けの義務
  • 結核の症例概要

本報告例のような高齢者やステロイドまたは免疫調整薬を使用中等の感染リスクの高い症例では,抗TNFα製剤投与前に必要に応じて胸部CT検査やインターフェロンγ応答測定(クオンティフェロン等)を実施し,投与中も問診及び胸部X線検査等を実施する等により,より注意が必要です.

有害事象名

結核

患者背景

60歳代,男性,体重:80.6kg,身長:178cm
合併症:なし
併用薬:リン酸ベタメタゾンナトリウム(被疑薬),プレドニゾロン(被疑薬),酢酸プレドニゾロン(被疑薬),メサラジン,ロキソプロフェンナトリウム,ラベプラゾールナトリウム,アルファカルシドール,スルピリン

経過

投与約3.5年前 潰瘍性大腸炎を発症(病型:全大腸炎型).
投与約5ヵ月前 リン酸ベタメタゾンナトリウム3mg/隔日注腸開始.
投与29日前 リン酸ベタメタゾンナトリウム中止し,プレドニゾロン20mg内服開始.
投与14日前 ツベルクリン反応検査:発赤10×8mm(硬結,水疱,壊死,二重発赤等はなし).
胸部X線検査【所見】異常なし.結核治療歴,家族歴,接触歴はなし.
投与開始日 アダリムマブ160mg投与.
投与14日後 アダリムマブ80mg投与.
投与28日後
(最終投与日)
アダリムマブ40mg投与.
最終投与9日後 37℃台の発熱あり.
最終投与14日後 37.8℃.胸部X線検査【所見】異常なし.
最終投与19日後 38℃台の発熱持続.血便・便回数増加のため受診.内視鏡検査【所見】RS越えた付近よりMatts3度.潰瘍性大腸炎の悪化と判断.リン酸ベタメタゾンナトリウム3mg注腸を再開し,プレドニゾロン20mg内服は中止.
最終投与21日後 症状の改善なく,潰瘍性大腸炎悪化の治療目的で入院.胸部X線検査【所見】異常なし.
最終投与23日後〜
最終投与43日後
潰瘍性大腸炎の悪化に対し,症状に応じ酢酸プレドニゾロン30〜50mg静注,リン酸ベタメタゾンナトリウム3mg注腸などで治療するも,37〜38℃台の発熱を繰り返す.
最終投与44日後
(発現日)
38℃台の発熱あり.
発現3日後 咳嗽出現.胸部X線検査【所見】異常なし.血液培養検査:陰性.酢酸プレドニゾロン静注中止し,プレドニゾロン40mg内服に変更.
発現5日後 クォンティフェロン検査:判定不可
発現6日後 38〜39℃台の発熱持続.栄養状態不良にてIVH管理開始.胸部CT【所見】両肺びまん性に小粒状影が血行性に分布.周囲にスリガラス状陰影・浸潤影は認めない.空洞性病変・石灰化病変は認めない.縦隔リンパ節腫大・石灰化なし.胸水なし.脾臓:多発性のLowなSOLを認める.胸部X線検査【所見】上肺野に粒状影が目立つ.粟粒結核の疑い.喀痰処理による集菌法の塗沫標本で抗酸菌陽性.
発現7日後 呼吸器内科へ紹介.気管支鏡検査【所見】明らかな内腔所見なし.喀痰・気管支洗浄液の塗抹検査で抗酸菌陽性,尿 からガフキー1号,結核PCRが陽性.「粟粒結核」と診断.プレドニゾロン10mg内服へ減量.
発現8日後 結核専門病院へ転院.ストレプトマイシン投与開始.
発現11日後 イソニアジド投与開始.
発現17日後 結核からDIC,多臓器不全,ARDSを来たし3日前より呼吸状態の急速な悪化(O2 15L下にてSpO2 80%)をきたし,エラスポール投与開始するも改善みられず永眠.
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